灼熱南高尾

特に行くあてもないので高尾に来たが、登り始めてすぐに後悔した。暑い、暑過ぎる。1号路をダラダラ歩いているのだが、ぜんぜん進まない。体は重く、すでに汗びっしょりだ。

息も絶え絶えでリフト駅まで登り、自販機でコーラを買って座り込んだ。

さて、どうしよう。体力低下を避けるために登りに来たが、すでに体力限界だ。高尾山から草戸山まで歩くつもりだったが、そんな気力はすでにない。とはいえリフト駅で終了はあんまりなので、とりあえず高尾山までは登った。

夏の盛りなのに山頂はけっこうな人出だった。みんな元気だが、私はヨレヨレである。しばらくぶりの高尾山だが、調べてみると4年2ヶ月ぶりだった。

もう帰りたい。でも高尾山だけで帰るのは、なんだか負けた気がする。先へ進むしかない。草戸山までは歩きたくないが、途中で下山する箇所はいくつかある。まずは大垂水峠だ。紅葉台も一丁平も巻いて、なるべく楽に歩を進める。

大垂水峠で甲州街道を越えたら、大洞山への登りになる。大洞山は南高雄の最高峰だ。登りがキツい。ああもうほんと、登りはもうたくさんだ。

大洞山のベンチに腰掛けて、汗びっしょりで昼ごはんを食べた。植物の密生する狭い山頂で、わずかな風も吹き抜けない。いやはや、まったく夏に来るところじゃねえ。

ぐったり疲れてなかなか出発できなかったが、中沢峠から下山しよう、そう決めて再び歩き出した。

ここからは下り基調とはいえ、いつくかピーク超えがある。つまりはまだ登りがある。でももうあと少しだ。あと少しなのでコンピラ山と中沢山は巻かずに登り、先へ進んだ。

ん?しまった。中沢峠から下山するつもりだったのに、先へ進んでしまった。まだ稜線を歩いているではないか。

もどるのもダルいので西山峠まで来た。ここまで来てしまったら、下山しても草戸山まで行ってもそう変わらない。もうヤケクソだ。距離は多少長くなるが、甲州街道を歩くよりはマシだしと自分に言い聞かせる。

ヤケクソになると力も出る。ヤケクソで秦光寺山も巻かずに登り、檜窪山を超えて草戸山に着いた。

ひさしぶりの草戸山だ。ひさしぶり過ぎて、あれ?こんなだったっけ?と戸惑った。いや、やっぱりこんなじゃなかった。山頂の展望台が完全に撤去されてるではないか。ひさしぶりに来ると、いろいろ変わっている。

あとは高尾山口まで下るだけだが、もう完全にバテバテのヨレヨレだ。いや、高尾山ですでにバテバテのヨレヨレだった。それでもここまで来た自分を褒めたい。高尾ごときで自分を褒める日が来るとは思いもよらなかったが。

さて、あと1時間ほど、バテバテのヨレヨレでも歩くしかない。

まったく夏に来るところじゃねえ。

2026年8月

高尾・相模湖

Posted by azuwasa