退屈な休日の気怠い午後
昨晩は夜中まで飲んで泥酔したせいで、目が覚めたのは昼過ぎだった。このままダラダラしてると、あっという間に夜になってしまう。そんな休日はなんとも悲しいので、とりあえず外に出た。
駅前まで来てみたものの、特に行く当てもない。なんとなく参道を歩き、なんとなく境内に入った。我が街には、関東三大不動のひとつがあるのだ。

五重塔の裏手の山に登ってみる。
この山は四国八十八ヶ所巡りを模していて、一番から八十八番まで回れるようになっているが、ここでインスタント八十八ヶ所巡りをしても楽しくもないから、そのまま一直線に上へ登る。

山頂といっても標高はたったの130mだが、街を見下ろす展望がある。まあ標高130mからなので、たいしたことはない。それでもここは、いちおう多摩100山の一座である。

ここにはかつて城があった。私が住んでいるのは谷を挟んだ向かい側の同程度の標高の山の上だが、そちらにもかつて城があったという。こんな近距離に城が二つもあって、いったい何をしていたのだろう。時代が異なるのか、重要拠点だったのか、それとも敵対する二つのクニの最前線だったのか。
郷土史家でもないし調べる気もないので、疑問は疑問のままにそのうち忘れてしまうだろう。
退屈な休日の気怠い午後だった。
2026年1月





