君はこの山の名を読めるか? – 蒜山
さて、せっかく山陰まで来てるので山にも登る。まずは蒜山だ。
山へと向かう朝が美しい。
蒜山と書いて「ひるぜん」と読む。知ってるから読めるが、知らないと読めない山名だ。
大山、氷ノ山、医王山、弥山など、「山」を「せん」と読む山は全国に70余りあるらしいが、そのほとんどは鳥取、岡山、島根に集中している。
漢音の「さん」に対して「せん」という読みは呉音だ。呉音は漢音や唐音よりも古い時代に伝わった読み方で、仏教語に多く残っているという。そういえば須弥山も「せん」だ。
「蒜」という言葉もいまではほとんど使われない。大蒜や小蒜と言っても意味が伝わらないのではないか。かろうじて野蒜は生きているが、これもカタカナで記されるほうが一般的だ。
山の西側から上蒜山をピストンした。
ほんとは東側の犬挟峠から下蒜山、中蒜山を越えて行きたかったが、午後に予定があったので最短距離での山頂ピストンになってしまった。
短期の旅行に詰め込みすぎると、行程に余裕が無くなってよくない。まあ、また来る理由ができたからいいか。
2025年5月