ひとりの山は深い – 燕岳

一泊二日で燕岳へ行ってきました。

日帰りでも超余裕な行程を一泊二日で、しかも天気予報もあまりよくないのに。これは時間に制約のある自分にとっては、究極に贅沢な時間の使い方です。

まあ、今回はひとりじゃないので、いつもみたいに時間と気力と体力をめいっぱい使って歩くというわけにもいきません。

思い返してみれば、だれかと山へ行くっていうのは実に1年半振りです。

この間ずっと、ソロで気ままに好きなところを好きなように歩いてきたので、日程決めたりベース配分やらルートの取り方やらなにかとつかれます。ソロでつかれるのとは全く別の種類のつかれ。

ひとりの山なら、山と自分で100%だけど、パーティー登山ではパーティーのことで90%以上を占めてしまいます。それはそれで、わいわい楽しいけれど、それは山の楽しさとは別の楽しさ。

思い返してみれば、だれかと登った山は、そのだれかとの記憶ばかりなんですよね。山が薄い。とっても薄い。

まあ、これはこれでありですし、たまにはいいですけどね。

ガスガスだった燕岳も夕方にはガスが切れて、テン場からもその姿を眺めることができました。