まあ、こんな日もあるよね – 黒斑山 / 蛇骨岳

すっきり晴れた青い空。

朝のうちは山頂にかかっていた灰色の雲も、登るにつれてすっかり取れたようだ。ひたすら登りの登山道を登り続けていくと、正面に現れる浅間山の雄姿。やっぱりこれが見えないとね。

早朝から登った人たちはガスの中だったようだけど、出発が遅くなった分、天気が回復してから稜線に出ることができた。

青空の下の雪を冠った浅間山。こんな景色を目の前にしながら、なんだか冴えない気分のままである。

まあ、こんな日もあるよね。

黒斑山まで登り、コンディションがいいのでさらに蛇骨岳まで行くことにした。

ちょうど一年前、新雪の降り積もったノートレースの稜線を腰や胸まで踏み抜きつつ二時間もかけて突破したのだが、この日はたった30分で到着してしまった。

蛇骨岳は開放感があって眺めもよく、黒斑山に登ったら、ぜひここまでは来ておきたい。

ここから眺める浅間山は特に好きだ。

空気は澄んで透明で、噴煙を上げる浅間山がくっきり見えている。

それでもやっぱり、なんだか冴えない気分。

まあ、こんな日もあるよね。