のんびり歩く静岡の山 – 竜爪山 / 真富士山

海が見えるし富士山も近い。静岡の山は心地よい。

穂積神社から40分ほどで薬師岳まで登った。ここが、竜爪山と総称されるこの一帯の最高地点だ。さらに20分歩いて、眺めの良い文殊岳に着いた。

まだ朝の7時過ぎ、仕事に行くならそろそろ起きる時間だ。わざわざ静岡まで来て、これで終わりってのもないので、稜線を北へ向かう。

先に見える大きな山が真富士山だろう。少々遠いけど、あそこまで行こう。

富士見峠から登り返した富士見岳からは、山名とは裏腹に、木々に遮られて富士山は見えなかった。しかし、振り返ると竜爪山まで連なる稜線が見える。あそこからここまで歩いてきたんだ。

そして進む先には大きな真富士山。手前の丸っこいのが第一真富士山で、奥のとんがってるのが第二真富士山だろう。

いったん下り、そこから大きく登り返す。けっこう登る。本日一番の登りだ。

最後は明るい尾根道を進んで、第一真富士山に着いた。ここからも富士山が見える。海も見える。うん、静岡の山はいいな。のんびりしてる。

真富士山の山頂はこの第一真富士山だとされている。時間的にも距離的にも、ここまでで引き返すつもりだった。しかしこの先には第二真富士山がある。行って行けない距離ではない。山頂が二つあれば二つとも登らないとなんだか気持ち悪い。標高の高い方だけ登って登頂とするのはなんだか納得感がない。というか、真富士山は第一より第二の方が60m近く高いじゃないか。これは進むの一択だろう。

下って登り返して、40分ほどで第二真富士山に到着した。

ここからも当然のように富士山が見える。海からは離れたがアルプスは近づいた。里山はもうすっかり春だが、白く輝く3000m級の峰々はまだまだ冬だ。

ここまで来たら開き直ってのんびりしよう。第二真富士山でゆっくり昼ごはんを食べ、第一真富士山にもどっても、しばらく眺めを楽しんだ。でも、名残惜しいがそろそろ帰らないと。

今回はピストンなので来た道を戻る。穂積神社に着くのは夕暮れどきだろう。まあ、まだ慌てる時間じゃない。今日一日のあれこれを思い出しながら、一歩一歩踏みしめて帰ろう。