TOKYO八王子名山縦走記 part2 前編 -古愛宕山 / 舟子尾根ノ頭 / 遠野谷戸山 / ヒトッ石山

さて、だれも興味を持っていないTOKYO八王子名山縦走の第二弾だ。第三弾はない、安心してほしい。

今回は古愛宕山、舟子尾根ノ頭、遠野谷戸山、ヒトッ石山、天合峰と歩く。といっても、どこにあるのかさっぱりわからないだろう。どうせだれも興味ないから、説明せずにこのまま続ける。もし万が一にも気になるという好事家がいれば、地図を確認してほしい。とにかく八王子市内の山だ。

まずは武蔵五日市駅まで電車で来た。いきなりあきる野市内からのスタートになるが、隣の市なんだからまあそういうこともあるだろう。とりあえず沢渡橋まではバスに乗った。2kmくらいだからいつもなら歩くところだが、この先たくさん歩かなければならないし、バスの時間もちょうど良かったので楽をしてしまった。いきなり負けたような気分になるが、勝負はこれからだ。

林道から山に入り、尾根を登る。このあたりはけっこう登っているけれど、ここは初めて登る尾根だ。つまりはいきなりマイナーだ。

ところで登っている尾根は、まだあきる野市内である。尾根上の最初のピークは初蘭山という山だったが、ここもまだあきる野市だ。

古愛宕山が本日最初のTOKYO八王子名山になる。ここでようやく八王子市内に入った。あきる野市側からだと1時間少々で登れる山だが、八王子側から古愛宕山に来るには、山越えしてあきる野市へ下っていかなければならない。いくら県境にあるとはいえ、これはもうあきる野市の山だと言ってもいいのではないだろうか。

古愛宕山は尾根上のピークなので、さらに尾根を登っていく。登り切ったところが舟子尾根ノ頭だ。本日二つ目のTOKYO八王子名山である。

舟子尾根ノ頭は、今熊山から戸倉三山へ向かう縦走路上にあるので、何度も通過している。だが登頂したのは今回が初めてだ。このあたりの登山道はどうでもいいピークは巻いて付いているので、わざわざ登山道を外れて踏みに行かないと自動的にピークを巻いてしまうのだ。舟子尾根ノ頭は一般的にはどうでもいいピークであり、私も今まで意識したこともなかったので過去すべて巻いている。

このすぐ南に豆佐嵐山という山がある。豆佐嵐山もTOKYO八王子名山であり多摩百山でもあるのだが、やはり同じように縦走路はピークを巻いている。豆佐嵐山も過去何度も通過していたが、こちらは多摩百山のためにわざわざ登りに行ったことがあるので今回は行かない。ちなみに豆佐嵐山へわざわざ登りに行った時も、舟子尾根ノ頭は自動的に巻いている。

舟子尾根ノ頭から縦走路へ降りると、とたんに道が良くなった。メインルートは整備され具合が違う。

今熊山方面へ歩いていくが、今熊山には何度も登っているので途中で別の尾根に入り、遠野谷戸山へ向かう。それにしてもメイン縦走路を歩いたほんの700mほどの間で三人もすれ違った。それまで誰にも会ってないし、おそらくこの後も誰にも会わないだろう。やはりメインルートは違うな。登山ブームだ、登山者が増えたと言っても、人が集まるのは限られた一部に過ぎない。

遠野谷戸山へ続く尾根は道が悪かった。今熊山方面とは大違いだ。崩れた急登の下降はあるし、痩せた尾根もあるしで歩きにくい。

遠野谷戸山で三つ目のTOKYO八王子名山だ。それにしても遠野谷戸山よ、この頂に立った登山愛好者はどれくらいいるのだろうか。

TOKYO八王子名山の中には、そうとは知らずに登っている山も多い。メインルート上や、それに繋がる尾根上の山々など、こんなとこ登ったっけ?と記憶の怪しい山もある。だが遠野谷戸山よ、この山はどこにも繋がらない。登山者が集中する場所とは隔絶されている。つまりわざわざ来ない限りは登らない山なのだ。美しいではないか。

遠野谷戸山から一旦里に下り、ヒトッ石山へ大きく登り返す。と言ってもヒトッ石山は標高536mしかない。それほど長い登りではない。

536mのヒトツ石山が今日のTOKYO八王子名山の中で二番目に高い山になる。最高峰は舟子尾根ノ頭の610mだ。古愛宕山が509mで遠野谷戸山が404m、最終目的地の天合峰は300mしかない。

標高が低いからといって簡単なわけではない。ヒトッ石山へは尾根を直登したが、踏跡は不明瞭だし樹木に捕まっていないと立ってられない急登もある。マイナー低山の情報はネット上にもあまりないので現場で対応するしかない。この、何が待ち受けているのかわからないところがマイナー低山の楽しさでもある。

ヒトッ石山は一ツ石山とも記すようだ。これは七ツ石山や六ツ石山の仲間なのだろうか。七や六には多くの登山者が登っているが、一に来たことのある人はほとんどいないだろう。二、三、四、五は存在するのだろうか。

ヒトッ石山でようやく行程の半分だ。この後は下り基調だし、ここまでのような大きな山越えはないものの、まだまだ距離はある。

つづく