台風一過で右往左往
台風直撃をやり過ごした翌朝、台風一過の快晴とはいかなかったが、高曇りなので景色は見える。よしよし悪くないぞと登山口へ向かった。
東北遠征の最後は早池峰に登り、先週今週で高妻山、岩木山、早池峰の日本百名山三連登だ。いつもわけのわからない山ばかり登ってるなんてもう言わせないぞと息巻いていたのだが、登山口へ向かう道路が台風の影響で通行止めになっていた。計算通りのつもりがとんだ計算外だ。
登山口まであと6.5km、車なら10分足らずの距離でも歩くと1時間半はかかる。往復で3時間プラスだ。ゆっくり出てきたので時間的に厳しいが、行っていけなくはない。しかし通行止めなのが車両だけなのか徒歩でも通行止めなのかもわからなかったし、台風の影響で登山道がどうなってるのかもわからない。まあ、ここは大人しくあきらめよう。
通行止め手前の駐車場では途方に暮れた登山者を何人か見かけた。みんな他県ナンバーだ。遠方から来たらがっかりするのもわからなくはない。自分だってがっかりしている。だが、そんな途方に暮れたメンバーの仲間入りはせず、さっさと転進だ。
いちおう早池峰の別の登山口へも向かってみたが、そちらも通行止めだった。台風が直撃する前に山へ向かうすべての道を通行止めにしたようだ。
近くで手ごろに登れそうな山を探す。登山口が集落内にある山がいい。集落までの道は通行止めにはなってないはずだから。
そうして向かったのが兜明神岳だった。麓の神社が登山口なので、途中の通行止めはないだろう。近くに道の駅があって駐車場所にも困らない。車で1時間くらいの距離があるが、手ごろな山だから遅くに登り始めても大丈夫だ。東北百名山であり日本の山1000にも載ってるので良い山なのは間違いない。
山越えの近道は通行止めに引っかかるだろうから、標高の低い場所をぐるっと大回りして向かった。
つづく