食堂系さらさら久留米ラーメン – とんこつラーメン放浪記9
久留米ラーメンには国道系と食堂系の二系統がある。幹線道路沿いに広い駐車場付きの店舗を構えてドライバーを主要客とする国道系と、市街地にあってラーメン以外のメニューも豊富な食堂系の二系統だ。濃厚スープの国道系に対して、食堂系のスープはあっさりだという。昨年初めて久留米を訪れた際は国道系へ行ったので、今回は食堂系で食べてみることにした。
食堂系は昔ながらの家族経営が多く、年末年始の営業は不確実だ。ホームページなんて無いから事前に営業予定の確認もできない。そんな中で営業してる可能性の高そうな『ひろせ食堂』へ行ってみることにした。

現在のひろせ食堂は、後継者不在に店舗立ち退きが重なり閉店予定だった旧ひろせ食堂を、資本力のある久留米ラーメンチェーンが継承して、郊外の幹線道路沿いに移転開業した店だ。厳密に言うと食堂系とは言い難いかもしれないが、昔を知っている人によれば、味は以前のひろせ食堂そのものだという。
確かにスープはあっさりさらさらしている。といっても国道系の濃厚でとろみのあるポタージュのようなスープと比べてだ。食堂系のスープも白濁してコクがあり、ほのかな豚骨臭もする。博多ラーメンや長浜ラーメンを食べ慣れていると、濃いと感じるかもしれない。

食堂系久留米ラーメンはヤキメシと食べるのが定番だ。なにせ店内全員がラーメンとヤキメシを食べている。もちろん私も注文した。
並ヤキメシは想像以上に大盛りだった。どうやらみんなが食べているのは、並に見えたが半ヤキメシのようだ。ちなみに大ヤキメシもある。並ラーメンと大ラーメンに半並大のヤキメシの組み合わせで六通りのセットがあるのだが、大ラーメンと大ヤキメシのセットなんて、いったいどんなことになってしまうのだろう。

ヤキメシはひとくち目から美味しい。しっかり味が付いている。味が濃いので大盛りのヤキメシを食べているうちに飽きてくるが、そこでラーメンスープを啜るとリセットされて、またヤキメシをもりもりいける。ヤキメシヤキメシスープラーメンヤキメシヤキメシスープラーメン…エンドレスだ。
塩分の濃いラーメンと大量の炭水化物なんて体に良くなさそうだがしかたない。体に良くない食べ物は美味いのだ。

すっかり満腹になってしまい、駐車場に停めた車の中でしばらく休憩した。
2025年12月





