歓楽街と学問の神様 – 北野
北野は京の外れの歓楽街だ。その歴史は祇園よりずっと古い。豊富秀吉の大茶会が催されたのも北野である。
歴史は古いが規模は大きくない。その分、町並みも落ち着いている。歩く人も多くはない。
北野といえば北野天満宮も全 ...
機織の町 – 西陣
西陣は広い。東西南北2kmの範囲に町が広がっている。路地は狭く、軽自動車でも通過困難な箇所も多い。
古い町家もあれば新しめの住宅もあり、小さなビルもある。雑然としているが、全体的にまとまった雰囲気でもある。
西 ...
京都最大の歓楽街 – 祇園
妖しげなネオンのお店が密集する地区にあって、この一画だけは異なる風が吹いている。
祇園新橋には、江戸時代に建てられたお茶屋が軒を連ねている。弁柄格子と簾の町並みは、祇園と聞いて思い浮かぶイメージそのものだ。
歩 ...
清水へつづく道 – 産寧坂
石畳の坂道を登っていく。
メインの参道よりさらに北の、二年坂、産寧坂とつづく参道は道幅も狭く、町家が軒を連ねている。
観光スポットの集中している東山でも、もっとも訪れる人の多い地区だ。いつもなら観光客であふれて ...
2020年 京都の旅
京都に来るのは何年ぶりだろう。最後に来たのは中学生時代だ。そのときは学校の課外活動だったので、自由気ままに町を歩くのは小学生以来となる。
結婚して京都に住んでいた従姉妹が海外転勤になり、住んでいたマンションを自由に使わせて ...
地味な尾根を登り、地味な山道を歩く – 松生山 / 浅間嶺
バスを降りてそれっぽいところを登っていくと、お墓に行き当たってしまった。引き返して車道まで降り、再び登り口を探す。人の来ない低山のあまり使われてない登山道は、登山口を見つけるまでがひと苦労だ。
畑の間の道を登っていくと、す ...
箱根外輪山3分の1周記 – 明神ヶ岳 / 金時山
樹林帯を抜けて、冬枯れの笹原を行く。
標高を上げると、富士山がひょっこり姿を現した。
塔ノ峰で外輪山に乗り、そこから反時計回りに進んできた。天気は良く、見晴らしもいい。
左手には神山に駒ヶ岳といった ...
二月のテント泊 – 瑞牆山 / 金峰山
この10年間の記録を見ると、二月には一度もテント泊をしていない。おそらくそれ以前にもしていないだろう。それならと、どこかへテントを張りにいくことにした。その他の月ではテント泊しているから、これで年間制覇だ。
行き先はどこに ...
里山の冬景色 – 不老山 / 三国山
夜が明けたが、陽の光は樹林帯の底まで届かない。薄暗い登山道を登っていく。
予想通り雪はなかった。
御殿場線の駿河小山駅から標高928mの不老山へ登り、そこから1000m前後のピークをいくつか超えて1328mの三 ...
青空に真白き富士の峰 – 清八山
阿智村での登山の帰り道、途中で仮眠して朝を迎え、再び車を走らせた。すっきりと晴れた空、山梨に入って富士山もぐっと大きくなった。
どこか登っとくか。このまま帰っても午前中には帰宅してしまう。やり過ごすには惜しい好天だ。