表日光の盟主 – 女峰山

日光の町に聳える女峰山。

日光の山といえば、この山の姿が目に浮かぶ。

中禅寺湖半の男体山と対になり、あちらが男性でこちらは女性になぞらえられている。

丸くぽこっとした男体山とは対照的に、女峰山は険しく尖った頂を持つ。標高もこちらの方が高い。

より高くより険しい山を女性とするとは、昔の人はよくわかっている。

二つの峰を男女に喩えた山は他にもあるが、男体山と女峰山の間には、子や孫にあたる頂もある。

息子の太郎山。大真名子山、小真名子山の孫たち。

女峰山と肩を並べる帝釈山は、さしずめ親戚のおじさんといったところであろうか。