日光の中心でヤッホーを叫ぶ – 太郎山 / 小太郎山

女峰、小真名子、大真名子、男体、白根、尾瀬、燧。ぐるっと一周、360度の展望だ。

天気予報は良くなかったが、早朝ならワンチャンあるだろうと峠まで車で上がり、ところどころ雪の残る急登を急ぎ足で登って小太郎山まで来た。来てよかった。

絶対確実に好天の日だけを選んでたら、山になんてそんなに登れない。天気の悪い日は避けるというのが世間一般の風潮だが、過度に避ければチャンスも逃す。なので、よほどじゃない限り、とりあえず行くことにしている。失敗もあれば成功もある。それでいい。天気が悪くたって失うものなんてそれほどない。いや、天気が悪ければ、それはそれで得るものもある。天気予報なんかに人生を左右されたくない。

とても気分の良い山頂なので、ゆっくり朝ごはんを食べて、コーヒーを飲んだ。

目の前の太郎山まではわずかの距離だ。あと少し、そこまで登る。

東側が樹林で遮られているので360度とはいかないが、太郎山も眺めの良い山頂だった。

いつまで経ってもだれも登ってこない。今日は貸切のようだ。

日が昇り、ガスが上がってきた。男体山が見えたり隠れたりしている。だれもいない山頂を好き勝手に楽しんでいたが、そろそろ下山するか。

登ってきた稜線は引き返さず、志津乗越へ真っ直ぐ降りてから林道を水平移動し、下の登山口から上の駐車場まで、早朝に車で登った分を登山してインチキの埋め合わせをしておこう。