栃木百名山四天王、最後の一座へ – 男鹿岳

栃木百名山四天王最後の一座は男鹿岳だ。登山道のない藪山なので、基本は残雪期限定の山である。四天王の他の山と同様に男鹿岳も山頂までの距離が長い。だが、そのほとんどは林道である。出発地点から山頂まで12kmのうち80%が林道なのだ。

林道は車両通行禁止なのだが、工事が入っていて途中までは整備されている。その先、落ちかけの橋を過ぎたところから林道は荒れに荒れていた。土砂で埋まっていたり、崩壊箇所をロープを掴んで降りたり、これはもう林道歩きと言っていいレベルではない。

駐車スペースから登山口までおおよそ9.5kmの距離に2時間40分かかった。ゆるやかとはいえずっと登りなので、登山口到着ですでに疲れている。

林道はそれでも車で走れる角度の登りだが、登山道は急傾斜だった。見上げるように急な登りが一方的に続いている。今年は雪解けが早いようで、すでに藪が出ている。藪をかき分け息を切らして登る。

藪を抜けて残雪地帯に入ると踏み抜き地獄だった。踏み抜きは体力を消耗する。雪が緩んでズルズル滑る。これも体力を消耗する。

登山口から山頂まで地図上の距離は2.5kmだが、登る角度が急なので実際の歩行距離はもっと長い。3時間かかってようやく山頂に到着した。

来たぜ、男鹿岳の山頂だ。明るくて広い。正面に見えるのは那須連邦だろうか。良い天気の日に登ることができた。これで栃木百名山四天王すべて登頂だ。難しい山はもうない。残りは20もないはずだから、今年中には登り切れそうだ。

男鹿岳の先にはもうひとつのピーク女鹿岳がある。そこまで行ってみる。

稜線上は完全に藪が出ていた。残雪もあるので踏み抜きもある。踏み抜きながら藪をこぐのは厳しい。

藪を彷徨っているうちに方向がわからなくなってしまう。女鹿岳はすぐそこなのに辿りつかない。気づくと山頂とは違う方向へ進んでいる。やり直しだ。

踏み抜いて彷徨って女鹿岳に登頂すると、先日登った大佐飛山の立派な姿が正面に見えた。

2026年4月