自宅最寄りのTOKYO八王子名山 – 大塚山
二度の縦走でTOKYO八王子名山36山の登頂数が26から34になった。せっかくなので残りの2山も登っておきたい。残りの二山は大塚山と滝山城跡だ。この二つは市街地近くにあって、山というよりは公園だろう。まあ、ヒマな休日のヒマつぶしにはなる。まずは大塚山へ行ってみることにした。
大塚山は自宅から最も近いTOKYO八王子名山だ。歩いて行っても2、3時間だろう。でも面倒なので最寄り駅まで電車で行くことにしたが、これが間違いの元だった。そんな短い距離で電車に乗ることなんてないから、気づいた時には三駅も乗り過ごしていた。あっ、どうしよう、もどらなきゃ。それともここで降りて歩くか。そんなことを考えてるうちに高尾まで来てしまった。また電車に乗ってもどるのもダルい。しかたないから、高尾から歩いて向かう。

まずは町田街道を歩いていく。東京都内だとはいえ、このあたりは完全に車社会だ。徒歩で移動している人などいない。歩いていくうちに町田市内に入った。町田街道なんだから、まあそうなるわなと思いつつ、なんで家の近くの山に登るのに町田まで行かなきゃならないのか不条理である。
2時間以上も歩いてようやく山道に入った。と思ったらすぐにまた車道に出た。再び舗装路を歩いていく。

高尾から2時間半歩いて御殿峠まで来た。車では何度も通ったことがあるが、歩いて来たのは初めてだ。ここから山に入るのだと思うけど、どこにも登山口らしきものはない。というか道路脇は法面で登れない。
御殿峠には障害者施設があり、どう見てもその裏手へ登っていくのだが、どこからも行けない。やむを得ないのでこっそり施設内に入って裏山へ登ろうとすると、なんとこの日初めての道標があった。ていうか、ここ完全に施設内なのでは? 勝手に入っていいことになってるのだろうか?

さらに行くと「絹の道」の表示もあった。いったいどこからどこまでが障害者施設なのかわからないが、少なくとも一旦は施設内に入らないと、ここにはたどり着けない。
絹の道というのは、八王子で生産された生糸を横浜港へと運ぶための道で、現代ではほぼ消滅しているが八王子市郊外に極一部だけが残っている。

絹の道を少し登ると、ほんとの御殿峠だ。御殿峠は日本百名峠のひとつだという。なんでもかんでも100集めればいいってのもじゃないだろと思いつつ、他にはどんな峠が選ばれているのか調べてみると、碓氷峠や徳本峠、雁坂峠、大菩薩峠といった錚々たる面々と共に並んでいた。いや、御殿峠はそこまでトップレベルじゃないだろと思うが、確かに聞いたこともないような峠も多く選ばれているから、まあいいのかもしれない。

御殿峠からは東京工科大学との境界線を歩いていく。山道はやがて舗装路になり、架道橋を渡って八王子バイパスを超える。バイパスを超えて舗装路を登っていくと、ようやく大塚山の入口だ。山頂はもうすぐ近く。おそらくあと100mもないだろう。
登山口まで3時間歩き、5分登ったら山頂だった。山頂では子供たちが走り回っている。そう、ここは山というより公園だ。それでもいちおう山名板があり、三角点もあった。かつて存在した神社の遺構も残っている。

自宅から歩くのはダルいから電車に乗ったのに、自宅からの2倍の距離を歩いてしまった。このまま家まで歩いて帰ろうかとも考えたが、やっぱりダルいので最寄り駅まで行って電車に乗ることにする。山頂を下ってすぐに自転車が停めてあった。走り回っていたガキどもの自転車だろう。
下山して、というほど大げさではなく、公園を出て街へ向かって歩いていく。

まずは小さな山を越え、次は神社になっている山を越える。駅まで平坦だと思い込んでいたけど、意外と上り下りさせられる。こんなはずじゃなかった感が強い。住宅地も上り坂だ。距離も長くて、こんなことなら家まで歩いて帰ればよかった。
最後は傾斜地に造られた公園の最上部に出た。ここを下っていけば駅だ。

いったい何をやってるんだろう。というか、これは登山と言えるのだろうか。そんなことを考えながら、帰りの電車に乗り込んだ。
今度は乗り過ごさないように。二駅目で降りなければ。
2026年4月





