こんな天気の良い日に低山 – 羽黒山 / 萬蔵山
淡く冠雪した日光連山が、眩しい陽の光に煌めいている。あぁ、こんな天気の良い日には、あんな山々を歩くべきだよなあ…。

今日の山は羽黒山、出羽三山の羽黒山ではない、栃木県の羽黒山だ。宇都宮市の北部にある、標高たった458mの低山である。いや、山というよりも、神社と言ったほうが適切かもしれない。
二本あるルートのうち、少しだけ距離が長くて多少は山っぽいほうを登ってきたが、それでも羽黒山神社まで1時間ちょっとだった。表参道なら、さらに短時間で登れるだろう。

山頂は神社から数分のところになる。電波塔が目立つ以外は、特になにがあるわけでもない。

山頂の手前の開けた場所ではためく幟には、ここから富士山が見えるとあった。富士山どこだろうと目を凝らすと、山並みの向こうに端正な富士の頂を見つけた。
思わず「あっ!見えた!」と声に出してしまった。幟に書いてある通りの言葉を発してしまい、なんだか自分で自分がおかしかった。

羽黒山神社には茶屋もあり、蕎麦の他にも田楽や芋串といった魅力的な食べ物が食べられるようだが、開店までまだ3時間もあったので、またの機会にすることにした。
下山は参道を下ったが、かなりの人とすれ違った。なかには明らかに登山をする格好ではないカップルや子供連れも登ってくる。早朝の山頂で、すでに何人もの参拝者を見かけたが、これからさらに賑やかになるのだろう。

午後は萬蔵山に登る。大田原市の東にある山だ。実は昼に大田原で用事があって、その前後に登れる山をということで選んだのが今回の山なのだ。
登山口には車一台がやっと停められるスペースしかなかった。どうやら登る人はほとんどいない山のようだ。人の少ない低山あるあるだが、入山するのがなんとなく薄気味悪い。まあ、標高たったの534mで、山頂まで1時間くらいだしサクッと行こう。

杉の樹林帯を抜け、長くて不安定な石段を登っていくと、ひっそりとした神社があった。

神社の裏手へ周り、斜面をジグザグに登っていく。折り返し地点には、その先へ行ってしまわないように棒が置いてあるのだが、普通は一本か二本のところ、小さな壁のように棒を積み上げてある。それも全ての折り返し地点にだ。
だれが何のために、いや道迷い防止のためにだろうけど、なかなか大げさでヒマな人も、いや親切熱心な人もいるものだ。

斜面を登り切ってしばらく行くと山頂だった。
山頂の端の木々の間に、この山で初めての展望があった。

うん、まあまあだったな。
野暮用ついでに二つの山に登れて満足した。
2025年12月





