喜多方で朝ラーを
人気のラーメン店は早朝から大行列だ。朝7時の開店時でこれなのだから、先頭付近はいったい何時から並んでるのだろう。

喜多方ラーメンは比較的早くから全国的な知名度があった。テレビと雑誌しか情報源がなかった時代から、名前だけは知られていた。札幌ラーメン、博多ラーメンと並ぶ日本三大ラーメンと言われていたこともあった。
それでも何年か前までは、ここまでの混雑はなかった。これはもうオーバーツーリズムと言ってもよい。

ラーメン店が早朝から営業しているのは、ひと仕事を終えた農家や出勤前の労働者を相手に始めたものだが、これでは地元民は食べられないだろう。

醤油味のあっさりスープにやわらかく茹でられた平打ちピロピロ縮れ麺、薄切りのチャーシューにネギとメンマといった構成は、ややもするとインパクトが無いと言われてしまう。確かに昨今の極限まで進化したラーメンと比較したら、とても古臭いラーメンと感じるかもしれない。
それでも喜多方ラーメンの人気は衰えるどころか増していて、町の活性化にも貢献している。なにせ今やラーメンこそが喜多方観光のキラーコンテンツなのだから。

喜多方には120店のラーメン店があると言われていたが、最近はその数が減っている。理由は毎度お馴染み後継者不在だ。老舗と言われる店も次々と閉店している。そして増えすぎた観光客は、さらに特定の店に集まってしまう。悪循環だ。適正で持続可能な解決策はないものだろうか。

朝ラーを食べ終えて店外に出ると、行列はさらにいっそう伸びていた。ちょっと尋常じゃないくらい並んでいる。

これじゃあ朝ラーが昼ラーになっちゃうよと思いつつ、店を後にした。





