京都最大の歓楽街 – 祇園
妖しげなネオンのお店が密集する地区にあって、この一画だけは異なる風が吹いている。
祇園新橋には、江戸時代に建てられたお茶屋が軒を連ねている。弁柄格子と簾の町並みは、祇園と聞いて思い浮かぶイメージそのものだ。
歩いてもすぐに通り抜けてしまうこのわずかな区画だけが、伝統的な花街の面影を残している。
通りを抜ければ、キャバクラや性風俗店の入った雑居ビルが林立している。そのギャップがまた不思議である。
夜には賑やかだった祇園の町も、休日の早朝にはひっそりとしていた。
2020年2月