ゆるふわ高原歩き – 鉢伏山 / 高ボッチ

目覚めたら、空は青かった。

あれ?晴れてる?

三連休の二日目は天気の悪い予報だったので、町をぶらぶら散策するつもりでいた。しかしどうやら予報は外れたようだ。どうしよう。やっぱり山へ行くか。

大きく出遅れたので、近くですぐに登れる山にする。松本から近くて簡単なところ…ということで、鉢伏山へ向かった。市内からも東南の方角に見えていると思うけど、どれが鉢伏山なのかはわからない。

麓からは歩かず、車で登れるところまで登る。狭い山道を上へ上へと登っていくと、山頂直下の鉢伏山荘に到着した。ここから山頂はほんの10分程度だ。日本三百名山のひとつではあるが、こんな機会でもなければ車でここへは来なかっただろう。

なだらかな草原の登りが続いている。山というよりは丘のよう。

ちょっとした展望ポイントもあるので、寄り道しつつ進む。なにせ、さっさと歩けば10分なのだから。

松本市街が見下ろせる。その向こうの北アルプスには雲がかかっている。

北にあるのは、驚くほど平らな美ヶ原高原だ。

そうしてふらふらと山頂まで歩いていくと、山頂だけがガスに包まれていた…。

山頂の先の展望台で朝ごはんを食べながら、天気が良くなるのを待つ。たまにガスが薄くなることはあっても、なかなか晴れないので諦めてもどることにした。

鉢伏山荘までもどり、こんどは反対側へ歩いていく。鉢伏山は丘っぽいとはいえ、いちおうは登りだったが、こちらは完全に平坦だ。

平坦な道を進んだ先が前鉢伏山だった。だれも来ないのでのんびり過ごす。なにせ時間は有り余っている。

山頂とは言い難い平坦な前鉢伏山の山頂でくつろいでいると、消防のヘリが訓練のためにやってきたので、重い腰を上げて駐車場へ帰った。

まだ午前中なので、高ボッチ山へも行ってみる。といっても、歩いてではなく車でだ。鉢伏山と高ボッチ山はおなじ稜線上にあり、車道で繋がっているのだ。

スカイラインを走って、30分もかからずに高ボッチ山に着いた。無料の広い駐車場があり、駐車場から山頂はほんの数分だ。

もともとそれなりに訪れる人の多かった高ボッチ山だが、アニメのおかげでさらに増えたよう。この日も若い人たちで賑わっていた。

鉢伏山でも山登りと言うにはかなり微妙だったが、こちらは完全に “ちょっと展望台へ歩いて行く” という感じになる。

空がとても近い。雲に手が届きそう。

山の上に、こんな平らな土地が広がっているのが不思議。

空気は少し霞んでいるけれど、諏訪湖と諏訪の町がはっきり見えた。