武蔵五日市あたりの山をぶらぶら

台風一過の快晴の朝。せっかくだから山へ行く。

早朝はまだ激しく雨が降っていて出発がゆっくりになったので、近場で武蔵五日市方面へ向かった。このあたりなら、うちから1時間もかからず余裕で到着できる。

払沢の滝から浅間嶺あたりへと考えていたが、武蔵五日市を過ぎた先は大雨による通行止めがまだ解除されていなかった。これでは払沢の滝へは行けない。もうこんな天気いいのに…。したないので武蔵五日市へもどる。さて、どうしよう。

駅前に車を停めて地図を広げる。いまから山に登るなら、このあたりで登るしかない。

とりあえず駅前の大通りをてくてく歩き出した。太陽はギラギラ照りつける。クソ暑い一日になるのはまちがいない。

適当なところから山に入った。まずは駅から見て南東部の城山を目指す。登山地図にルートの記載はないが、道はしっかり付いている。

あっというまに網代の城山に到着した。山頂の案内板によると、一揆勢力が根城にしていたため城山と呼ばれるようになったらしい。

城山から先へ進み、弁天山に到着した。

樹林帯ばかりの里山の中で、ここは例外的に多少の展望があり、あきる野市の町並みが一望できる。まあ、あきる野市が見えても、それほど嬉しくはない。ひときわ目立つ大きな建物はイオンモールだ。

こんなとこだれも来ないだろうとパンツ一枚になって涼んでいたら、まさかの地元のご夫婦が登ってきた。そそくさと服を着る。

弁天山の山頂直下には貴志嶋神社があった。

山の中にしてはかなり立派な神社だ。網代自治会指定文化財という表示が目立っていた。

弁天山からいったん里へ降りた。

日の光が強過ぎて痛い。

このあたりの山はせいぜい標高200から300メートルであり、樹林帯に囲まれて蒸し蒸ししていたが、直射日光に当たるとまた別の暑さがある。

街はだれも歩いていない。こんな暑い日にふらふら出歩くもんじゃない。

次は武蔵五日市線の北側の天竺山を登る。

線路を渡るとそこが登山口で、そのまま山へと入っていく。登山口が踏切というのは初めてだ。

少し登ると立派な神社があった。三内神社というらしい。このあたりの裏山はだいたい神様が祀られている。

さらに登ると階段があり、それを登り着ると天竺山の山頂だった。そして正面は三内神社の本社である。山頂と言うよりは神社の境内のようだ。

天竺山からは登ってきたのと反対側へ下り、いまではまったく使われなくなった林道を歩いて、最後はよくわからないところを抜け、汗びっしょりになって武蔵五日市の駅へともどった。