気になる山へ、ついに行く – 官ノ倉山

埼玉県の小川町に官ノ倉山という山がある。標高300m少々のなんということもない山なのだが、この山頂がずっと気になっている。

毎年春に開催されている外秩父七峰縦走大会、最近は有料になったこともあって遠ざかっているが、以前には何回か参加したことがある。その外秩父七峰縦走大会のコースに官ノ倉山も含まれているのだが、山頂直下の分岐で巻道に入り麓へ下ってしまうため、山頂へは行ったことがないのだ。

何度もすぐ近くまで登りつつ到達したことがない山、その頂きを目指して道の駅に車を停めた。

埼玉県らしい中途半端な街並みを抜け、取付きを探して少々さまよい、退屈な植樹林を登っていく。外秩父七峰とは逆コースになる。

ひとしきり登ると山頂直下の分岐に着いた。いつもはここまでしか来ないが、今日はさらに上を目指す。

分岐から10分も登ると山頂だった。展望があり、なかなか悪くない山頂だ。ベンチに腰掛けて持参した弁当を食べた。

官ノ倉山だけで下山するのは物足りなさ過ぎるので先へ進もうとしたところ、外秩父七峰縦走の案内表示板があった。

ん? いまは山頂を経由するコースに変更されてるということだろうか? それなら素直に大会に参加しておいてもよかったな。

不動沢ノ頭、烏森山、天ノ峰、白入山と歩き、下山した。

全部で3時間ほどで、たいした運動にもならなかったが、ずっと気になっていた山をひとつ終えることができて満足した。

2022年3月