これで最後の九州の山 – 鶴見岳

九州最後の一日は、鶴見岳に登ることにした。となりの由布岳には登ったことがあるが、その時は前日に大雨の大崩山を登っていて、体調も良くなく気力もなく、天気もイマイチだったので鶴見岳には登らなかったのだ。今回も空は晴れているが、山頂には雲がかかっている。まあ、そのうち取れるだろう。

火男火売神社から歩き出し、穏やかな登山道を登っていく。道は広くはっきりしていて歩きやすい。

赤茶けた山肌に噴石がごろごろ転がっている。鶴見岳は活火山だ。鶴見岳の東山麓は、日本有数の温泉地別府である。

あっさり山頂に着くと、そこは公園のようだった。ここまでロープウェイで上がってくることもできるが、電波塔の目立つ山頂にはだれもおらず、ひっそりとしていた。

青空が広がっているが、となりの由布岳には相変わらず雲がかかっている。

伽藍岳方面へ縦走することにした。崩落箇所があり通行できないとの表示があったが、どこが通行止めでどこまで行けるのかまったくわからない書き方だったので、行けるとこまで行ってみることにした。

そして山頂から鞍部へ降りると、そこから先はもう通行止めだった。

歩き始めてすぐに、鶴見岳の先の内山の山頂直下が大規模に崩落してるのが見えて、あれは通過できないんじゃないかと思ったが、やはりその通りだった。

九州遠征もなんだか中途半端な終わりを迎えてしまった。雲のかかった由布岳へ登る気にもなれないので、南平台経由で下山することにした。

季節になるとミヤマキリシマが咲き誇るという南平台も、いまは冬枯れの淋しい平原だった。

そこから見上げる鶴見岳は、なかなか立派な山だった。

さて、ゆっくり歩いても午前中には下山してしまう。これでしばらく九州に来れないのは淋しいが、今回も充実した山旅だった。宿題も終わらせることができた。

下山したらゴボ天うどんを食べよう。それからのんびり東京へ帰ることにしよう。

2020年1月