雨上がりの奥多摩 – 浅間嶺

むしむしむんむん むしむしむんむん
空は青くて、太陽は眩しくて、気温は蒸し暑くて

昨夜の雨でたっぷり水分を含んだ地面から、もわっと熱気が立ち上る。
じめじめ湿った空気が肌にまとわりつく。
汗が吹き出す。止まらない。
湿度は異常に高く、不快指数は最大値だ。

天気予報がよくなかったので、雨でも歩くのに支障なく、近くて簡単に登れて、下山後に手軽に温泉とビールが楽しめるところ…というわけで、払沢の滝から浅間嶺にやってきた。

このあたりなら天気悪くても諦めもつくし、エスケープルートも豊富だからイヤになってもすぐにやめられる。

が、なぜか、予報に反して、歩き始めてしばらくすると頭の上には青空が広がっていた。

これはこれでいいんだけど…しかし暑い…。

払沢の滝から浅間嶺を越えてさらに先へ歩いても誰にも会わない。

そりゃそうだろう。こんな蒸し暑い日に、こんな蒸し暑いところを普通は歩かない。

汗で髪の毛はベタベタだ。
シャツもぐっしょり濡れて、素肌にべっとり張り付いている。

さっさと温泉に入ってさっぱりしたい。そんなモチベーションで歩き続けた。

人里まで下りて浅間坂で汗を流し、サラサラのシャツに着替えてからビール。

かなりの汗を流した体に、ビールの苦みが染み渡る。
こんなおいしいビール、飲んだことないや。

それなりに歩いて、たっぷり汗かいて、明るいうちから山ビール。

こんな休日も悪くないね。