富山の低い山 – 呉羽山 / 二上山 / 医王山

せっかく富山まで来てカレーを食べるだけではあんまりなので、山にも登っておくことにした。といっても、滞在三日間のうち昼と夜はカレーを食べるという重要な目的があるので、そのあいだに登れる山だ。

どこに登っていいのかわからないので、富山百名山を参考にした。その中でイミズスタンから近くて半日で登ってこれそうな山を選ぶ。

初日は到着後に昼ごはんを食べたので、山登りは午後に。

イミズスタン南東の呉羽山へ登った。

登山開始10分で山頂へ。

山頂がどこだかいまいちわからなかったが、この辺だろうとしておいた。

標高はなんと82m。うちより低い。

さすがにこれで終わりじゃたいした運動にならないので、呉羽丘陵を白鳥城跡まで縦走し、車道を歩いて駐車場までもどった。

二日目も午後登山。初日の夜はイミズスタン唯一のアルコールを提供するお店でタンドール担当のインド人にのせられて痛飲し、朝起きれなかったのだ。

午前中は散髪したりして過ごし、お昼にビュッフェでたらふく食べてからの山登りとなった。

向かうのはイミズスタン北西の二上山。標高274mなので、昨日よりは山らしい山だ。

二上山から大師ヶ岳まで縦走して、来た道をまた縦走して帰る。

帰り道、山菜採りのじっちゃんに呼び止められた。しばらく話ししながら歩き、タケノコを掘ってもらった。ずっしり重いイミズスタン産の天然タケノコは、東京へのお土産にしよう。

じっちゃんはもう足がだいぶ弱ってて、よろよろとしか歩けない。タケノコも重いので、あまり掘らないそうだ。ワラビが大量に生えてるとこがあるけど、斜面が急すぎて降りられないと言っていた。場所を教えてくれたら採りに行くのにな。

下山後に米ぬかを買いに寄ったスーパーでは、地元産タケノコがひとつ350円で売られていた。掘ってもらったタケノコより、ずっと小さかった。じっちゃん、ありがとう。

お昼にビュッフェで意地汚く食べまくったのでなかなかお腹が空かず、下山後も暗くなった街をぐるぐる歩き回った。

いちおう雪山装備も持って来ていて、天気良ければ立山も考えていたが、あいにくの空模様で積雪もあり、登山バスも運転見合わせしているようだ。これはやはり昼夜カレーを食べろということなのだろう。

三日目は朝から医王山へ登った。いちおう日本三百名山だし、ここまでよりは本格的な山登りだ。

白兀山から奥医王山まで縦走した。途中からまさかの残雪ノートレースで手こずった。標高は1000m以下なのだが、さすが富山。侮れない。

花の百名山でもあり、ショウジョウバカマとイワウチワが狂い咲きしていた。

残雪で手間取り、ぐるっと周回したので距離も長く、昼ごはんに間に合わせるために後半は急ぎ気味で下山した。

昼ごはんを食べてしまえば、午後は特にすることもない。手近な山は登ってしまったので街をうろうろし、夕飯に最後のカレーを食べてから、東京へ向かってゆっくりと運転を開始した。