赤湯辛味噌ラーメン – 山形ラーメン探訪記 7
米沢盆地の北に位置する赤湯温泉には、この地を発祥とするラーメンがある。赤湯辛味噌ラーメンという名のそのラーメンは、『龍上海』という店で生まれた。いまでは県内各地に五つの支店を構え、横浜のラーメン博物館にも出店しているが、本店は変わらず赤湯温泉にある。
一度お昼時に通りがかったので立ち寄ってみたら、駐車場待ちの車が路上に溢れ、数時間待ちは確実な行列ができていたので諦めた。
二度目は開店30分前に訪れたが、すでに長蛇の列ができていて、一巡目はもちろん二巡目でも入れなさそうだったので再び諦めた。
三度目は気合を入れて開店2時間前に来た。さすがに早すぎたかと思ったけど、すでに6組が並んでいた。

三度目の正直で食べることになった赤湯辛味噌ラーメン、まずはスープを飲んでみる。ほとんどが醤油ラーメンの山形では珍しい味噌ラーメンだ。旨味と甘味が強いが、味噌はそれほど濃くはなく淡麗である。スープからは魚介の風味が香る。わりと現代感のあるラーメンだ。
中央の赤い玉が辛味噌であろう。これをスープに溶きながら食べ進めるのだ。まずは半分ほど溶いてみた。辛味噌を溶かすと、驚くほど刺激が強くなる。辛さはそれほどでもないが、とにかくニンニクが強烈だ。一気にジャンク感が増した。もはやスープの旨みや出汁の香りなど判別できない。

これには少々困惑した。山形のラーメンとしてイメージするものからかけ離れている。あっさりした醤油ラーメンが主流の山形で、これはあまりに異端である。でもよく考えてみたら、似たようなあっさり味の醤油ラーメンばかりのところに登場した刺激の強いラーメンで、これが一部で熱狂的に支持されるのもわからなくもない。
赤湯辛味噌ラーメンは、山形ラーメン界の革命だったのだ。






