房総太巻き寿司
房総半島各地には、冠婚葬祭やお祭り、お祝い、おもてなしなどの際に、美しい絵柄の太巻き寿司を作る習慣があった。

近年は家庭で作られる機会も減ってしまったそうだが、保存活動も行われている。太巻き寿司教室を開催したり、新しい絵柄を考案したりといった活動が盛んだ。
道の駅や産地直売所などで、太巻き寿司が販売されているのを見かけることも多い。

酢飯と海苔の他の食材は、卵焼きに干瓢に、紅生姜、青菜、人参、椎茸といったところだ。
特別な食材を使っているわけでもない。味は想像通りである。それでも見た目の美しさに惹かれて、見かけるとついつい買ってしまう。

作り方を見たことがあるが、複数の細巻きを作り、それを組み合わせて大きな太巻きに巻いたりと、かなり複雑な手順だった。とても自分でやってみようとは思えないめんどくささだ。

袖ヶ浦の郷土博物館には、冠婚葬祭や年中行事などで太巻き寿司が食べられた際の食事サンプルがいくつか展示されている。

手に入る土地の食材を最大限に豪勢にしようとした願いが、太巻き寿司には込められている。





