ショボそうだから登ってなかった日本百名山シリーズ 第二弾 – 荒島岳

ショボそうだから登ってなかった日本百名山シリーズ、第一弾の大台ヶ原に続いて今回は第二弾で荒島岳に登る。第三弾はない。

ショボそうだから登山者なんていないだろうと思って来たら、意外にも駐車場はほぼ満車になっていた。早朝にもかかわらず多くの登山者がやって来るのは、さすが日本百名山だ。

駐車場の端っこに車を停めて登山開始だ。

勝原ルートの最初は廃業したスキー場のゲレンデ跡を登る。ゲレンデとは本来、リフトで登りスキーで降りるためのものだ。つまり人類が歩いて登る角度では作られていない。廃業してから年月が経っているようでゲレンデは植物に飲み込まれつつあるものの、だからといって傾斜が緩やかになるわけでもない。つまりはけっこうキツいのだ。

リフトトップまで登るだけでかなり消耗した。たまらず腰を下ろして休憩する。

リフトが稼働してた時代はここが登山口だったようだ。ということは、ここから本格的に登山が始まることになる。すでに疲弊していて、先が思いやられる。

樹林帯の急登が続く。ずっと続く。とにかく登りだ。キツい、キツすぎる。どうせショボい山だろうとナメていたから昨夜は深酒した。睡眠時間も長くはない。すでにふらふらだ。

深田久弥自身も、郷里の山ではあるがたったの1500m程度だし、他に登るべき山がたくさんあるから登ってなかったというようなことを書き残している。つまり深田もショボそうだから登ってなかったのだが、登ってみたらまあまあたいへんだったとも書いておいてほしかった。

ようやくシャクナゲ平に到着した。おそらくCTなんて軽くオーバーしてるだろうが、疲れ過ぎてそんなことを確認する余裕もない。

ひさしぶりの平らな地面に横になって眠った。

シャクナゲ平を過ぎても急登は続く。ちょっとした岩場の通過もある。暑くて暑くて脱水症状だ。ナメて来たから水もたいして持ってない。というか、なんでこんなに暑いんだ。もう十月だというのに…。

どれくらい登り続けただろうか、ようやく視界が開けて稜線を見渡すことができた。

あそこが山頂のようだ。まだだいぶある。萎えるぜ。

もうほんと疲れたよ。深田久弥よ、いいかげんにしてくれよ。ぜんぜんショボくないじゃないかと嘆きながら登り続けて、ようやく山頂に到着した。

山頂の展望は良い。360度開けている。残念ながら天気は良くないが、晴天だったら周囲の錚々たる山々を臨むことができるだろう。

ガスが切れた束の間に白山が見えたので良しとしよう。

けっこう疲れたし、晴れていれば展望もあるし、まったくショボい山ではなかった。荒島岳よ、ショボそうなんて言ってすまなかった。

まあでも日本百名山というよりは、三百名山くらいかな。

2025年10月