ぐるっと男体山
中禅寺湖畔にポコっと聳える男体山。
いちおう背後に山脈が連なってますが、ほとんど独立峰と言ってもいいくらいです。
独立峰の頂きに立つには、斜面をひたすら登るしかありません。
これがけっこう精神的につかれます。
富士山を筆頭とする独立峰の登山があまり好きになれないのは、このただひたすら斜面を登るってのが好きになれないせいですね。
やっぱ山歩きの醍醐味は、幾重にも連なる山々の稜線を歩き通すところにある!!と個人的には思っております。
登ったり下ったり平坦だったり、そんなくり返しで少しづつピークへ近づくのが好きなんですね。
山頂に登り、男体山の向こう側の山々を望みます。
奥に聳えるのが女峰山。丸っぽくてなだらかな男体山とは対照的に、険しく岩がちな山です。
男と名付けた山よりも、女と名付けた山の方が険しいわけですね。昔の人はわかってますね。
男体山と女峰山の間には大真名子山と小真名子山。少し西側には太郎山と、子供の山たちもいます。こちらもぜひ歩いてみたい山並みです。
山頂へひたすら登り、また同じ道をひたすら下るのもつまらないので、反対側の鞍部へ降りてみました。
こちらは北側斜面であり、歩く人も少ないので、雪が深くて踏み跡も薄くて下るのにかなり難儀しました。
そして、下ってからも、車を停めた出発地点にもどるのに、男体山をぐるっと半周しなければなりません。これが想像以上に長くてしんどかったです。
でも、ただただ最短距離でピークを踏むだけの登山にはあまり興味がないので、一見無駄に見えようとも、自分の歩きたい線を繋げて歩くというこのスタイルを、これからも続けていこうと思っています。
2014年5月