山頂デザート @ガボッチョ&カシガリ山

日帰り圏内でアクセス良く、雪は深いが危険箇所は無く、起伏は緩やかで自由自在に歩けて小ピークに登ることもできて、なのに誰も来る人がいないという、スノーシューで遊ぶには最高の場所を知っている。だが問題はスノーシューを持っていないことだ。

「それどこ?行こうよ」とS子先輩

いや、だからスノーシュー持ってないんだってば…。

「買えばいいじゃない。高給取りでしょ」

買いませんよ。無くても困ってないし、買ってもあんまり使うことなさそうだし、ぜんぜん高給取りじゃないですし。

ていうか、スノーシュー持ってるんですか?

「持ってる」

知らなかった…。

なんとか断ろうと、マイナス情報を付け加える。

今年は暖冬だから、まだそんなに雪は積もってないみたいですし…。

「多少はあるでしょ、行こうよ」

多少はあるだろうということで押し切られて向かったものの、目的地が近づくにつれて車内では同じセリフがくり返された。

「雪少ねー、雪少ねー」

そしてアイスバーン化を心配していた駐車場はというと、すっかり舗装が出ていたのであった。

「うん、これはいらいな。スノーシュー置いていこ」

えっ、なにしに来たんですか??

「アイゼンもいらないな。置いていこ」

すっかり身軽になって出発しました…。

何年か前に来たときは踏み固められていない雪に手間取り、一歩進むごとに膝、腰、ひどいと胸まで踏み抜いたのだが、そんなこともなく普通に歩ける。というか夏道が出ている。

「ふふっ、持ってきたんだ」

ザックに括り付けたわかんを見てS子先輩が笑う。だって数年前のたいへんだったあの日が忘れられないのだから…。アイゼンも持ってきましたよ…。

ガボッチョの取り付きまで来ると多少は雪もあったが、アイゼンが必要な状況ではない。チェーンスパイクを装着して登る。

角度があって積雪もあったから、この登りもたいへんだった記憶があるが、なんということもなくあっさりと東峰に登頂。

あの日は腰まで埋まりながら突破した鞍部もなんなく超えて西峰へ。

「1時間で着いたね。予想通りだ」

うぅ…。あの日は2時間かかったというのに…。

雪は無いけど天気は良く、周囲の山々が見渡せる。日本の主だった山々の中心にいるようだ。

「いいね、ここ」

雪はないけど気に入っていただけたようでよかったです。

北側斜面を下ってスキー場の案内板へ降りた。

「昔はスキーできるくらい雪あったんだ…」

いまはまったく無い。いや、さすがに北側斜面は多少あった。と言っても、前回は腰まで埋まって降りてきたのに、今回はせいぜいくるぶしだ。とてもじゃないがスキーする積雪ではない。

これだけで終わりではあっけないので、カシガリ山にも行くことにした。あの日、あまりの積雪で断念して以来ずっと気になってたのだ。

適当なところを登って、適当に林を突っ切り、カシガリ山に続く尾根に乗った。

ここで、この日初めての登山者と遭遇した。ソロの女性で、足元にはスノーシューを装着している。林の中から出現した我々を見て驚いていたが、こちらも驚いた。

スノーシュー!!

積雪2センチしかないのにスノーシュー!!せっかく持ってきたから使いたい気持ちはわかるけど、歩きにくくないですかね?

カシガリ山へは林道レベルの道が通っていて歩きやすかった。トレースもあるし、積雪は2センチしかない。

山頂でお昼ごはんにした。いつも通り山頂デザートもいただいた。ピンボケ写真しか撮れなかったので載せないが、なんか有名で限定で手に入りづらいらしい羊羹とゼリーが合体したみたいな和風のお上品なやつだった。

おいしゅうございました。

林道をのんびり歩いて駐車場までもどった。

念のために持っていったわかんとアイゼンは、結局最後まで使うことはなかった。

スノーシューも無いし、そもそも雪も無いのに行っても…と思っていたけど、これはこれで楽しい一日だった。

最近は山に行くのが億劫になっていたから、連れ出していただいてありがとうございました。

2024年1月

 

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