家から走って多摩100山 – ありがた山 / 小沢峰

思いつきで始めた「家から走って多摩100山」は、思いつきで一回走ったきりになっていた。だいたい走るの好きじゃないんだよね。だってつかれるじゃない。これでも高校時代は陸上部に勧誘されるくらいには長距離走が得意だったのに、いまやすっかりダラけたおじさんだ。

そんなこんなで怠惰な日々を過ごしてたけど、年末年始もどこにも行かずにダラけたおじさんに拍車がかかってきた。このままにしてるとお腹の脂肪マシマシになってしまう。しかたない、重い腰と重い腹を上げて走るか。

今回は東の二山を目指すことにした。稲城市にあるありがた山と小沢峰だ。うちからだと山ではなく都会へ向かうことになる。

まずは自宅のある山を走って下る。帰りは最後にこれ登らなきゃいけないんだよなと思うとすでにダルい。

稲城市との間には多摩市があり、稲木市へ行くにはひと山越えることになる。もちろん車の行き交う普通の道路をだ。地味にダルい。

東京郊外の中途半端な風景の中を走っていく。

老人ばかりの限界集落に住んでるので自宅周辺では見かけないが、このあたりまで来るとジョギングしてる人もちらほらいる。みんな速いがマイペースでのんびり走る。

ありがた山の近くまで来たはずだが、どこから登っていいのかさっぱりわからない。大規模に造成中で工事現場化している。

工事現場の仮設通路を登っていくと墓地があった。そのまま墓地を登っていく。

標高を上げると展望が良い。うちよりもだいぶ都心が近く、新宿副都心にスカイツリーもずいぶん大きく見える。

墓地の上は墓地だった。古い墓地。もしくは昔の墓標を集めたのだろうか。お墓にしては間隔がせますぎる。

走らずにゆっくり登っていく。

墓地の最上部がありがた山の山頂だった。

確かになんともありがたい山だ。

ありがた山の周辺では大規模な開発工事が進行中だ。だだっ広い道路を通して、工場なのか配送センターなのかショッピングセンターなのかわからないが、なにか大きな施設を作るようだ。

このあたりの風景も数年後にはガラッと変わっているのだろう。

ありがた山を後にして小沢峰へ向かう。

ありがた山を下山して、まずは読売ランドの向こう側へ行かなければならない。読売ランド沿いにぐるっと回るのかと少々うんざりしていたのだが、どうやら山越えして反対側へ行けそうな道があった。名付けて巨人への道。

どんな道なのかと思ったら階段だった…。

巨人への道を登っていくと車道に出た。自転車で登ってきたサイクリストたちが記念写真を撮っている。ここが山越え最高地点なのだろう。

最高地点の目の前はジャイアンツ球場だった。どうやら巨人への道という名称は、ジャイアンツ球場へ通じる道だからというのが由来のようだ。

ここが小沢峰ではない。このあたりのどこかからハイキングコースに入った先である。

どこがハイキングコースの入口なのかわからず、ジャイアンツ球場の周りを行ったり来たりした。あの人、さっきから走って下って走って登ってなにしてるんだろうと思われていたに違いない。

ようやく見つけたハイキングコース入口は、山口鉄也と村田修一の間にあった。

今日初めて山っぽいとこを歩く。そしてすぐに小沢城趾に着いた。ほんとにすぐだ。

城跡はあるが山頂がどこかわからず再びうろうろする。

ハイキングコースの奥に進んでみたら、すぐに行き止まりだった。小沢城趾までもどり城跡の背後に登ると、あったあったそれっぽい石碑がありました。ここが小沢峰ってことでいいですね。

自宅から16km走って、多摩100山の二山に登頂。

山口鉄也と村田修一の間の入口はハイキングコースの裏口のようで誰もいなかったが、別の入口からは何人も歩いてくる。お手軽に自然に触れられる簡単なハイキングコースのようだ。

裏口にもどってすぐに車道に出るのも癪なので、みんなが登ってくる方へ下山することにした。どこに出るのかわからないけど、そんなにおかしなところには出ないだろう。

途中で山というよりちょっとしたコブの浅間山を越え、しばらく進むと住宅地に降りた。

ここから適当な方向へ向かえばどこかで幹線道路に出るから、そこから自宅に向かって走ればいいだけなのだが、現代社会にはスマホという便利な道具がある。

現在地から自宅まで最短距離で12km、しかし北へ進むと1.5kmで駅がある。スマホは余計なことも教えてくれる。

あと12km走るのはダルい。ダル過ぎる。1.5kmで駅に着くと知ってしまうとなおさらだ。目的は達成したし、もう電車に乗っちゃおうか。

乗っちゃってもいいよね。

意志が弱い…。

2024年1月