達成、多摩百山! – 御林山 / 大羽根山

こつこつ登ってきた多摩百山も残り二つとなった。これまでも天気が微妙な週末や時間がなくてあまり遠出できない日に未踏の多摩百山を登ってきたが、この一年ほどの越境自粛の風潮で、あっという間に残り二つとなったのであった。あとは御林山と大羽根山だ。檜原街道を挟んで南北にあるこの二つの山を一気に登って達成するべく、電車とバスを乗り継いで檜原村まで来た。

東京西部に住んでいるので奥多摩はホームマウンテンだ。多摩百山のうち70山くらいは、特に意識することもなく登っていた。しかし残りは、けっこうなマイナー尾根上にあったり、登山道の空白地帯にあったりで、わざわざ行かないと登ることのない山ばかりだ。それはそうだろう、多摩から(無理やり)100もの山を選び出したのだから、かなりマニアックな山が含まれている。多摩百名山ではなく多摩百山なのも致し方あるまい。

浅間尾根登山口のバス亭から、まずは数馬峠へ上がった。序盤こそ刈り払われてない笹ヤブもあったが、尾根に乗ってしまえば後は快適だ。1時間半で御林山に到着、これで99。リーチだ。

ここでピストンしていったん檜原街道へ降り、こんどは南側の尾根を途中まで登れば百山達成となる。しかしそれではつまらないので、下山せず尾根伝いに向かう。そのほうが達成感も増すだろう。

谷を挟んだ向かいの尾根まで縦走するのだから、ぐるっと大きく回らなければならない。まずは浅間尾根を終点まで歩いて奥多摩三山縦走路に合流し、三頭山から笹尾根に入る。

奥多摩三山縦走路で都民の森に入ったとたんに、よく整備された広い道になった。三頭山に近づくと、ちらほら登山者も見かけるようになった。

それにしても暑い。汗びっしょりで、まるで風呂上がりの人みたいになっている。本来なら、気温も湿度も高い今の季節に歩くところではない。喉も乾いて、頭がクラクラする。軽く熱中症だ。

三頭山で休憩して昼ごはんを食べたが、おにぎりが喉を通らず、なんとか水で流し込んだ。

下山したら風呂に入って汗を流し、冷たいビールをぐいっと飲もう。それだけを心の支えにして先へ進む。

槇寄山を通過して、南の数馬峠を過ぎたところから下山する。このあたりは何度も歩いているが、いつも数馬へ下山するので、ここを歩くのは初めてだ。

尾根の途中で大羽根山に立ち寄って、多摩百山達成となった。

2021年7月