2022年ラス詣 – 宝満山

三年ぶりに九州に来た。

まとめて休みの取れる年末年始には、できるだけ遠くへ行きたい。かといって北へ向かうのは季節的にあまり上手くない。というわけで年越しは九州が多かった。三年ぶりになったのはコロナだからというわけではなく、この二年の年末年始の天気が良くなかったからだ。九州まで運転するのはそれなりにつかれる。なのに行った先の天気が悪いとなると、長時間運転のモチベーションが上がらない。一昨年は大阪まで、昨年は名古屋まで行って挫折したのだった。

ところが今年は好天が続きそうだ。これは行くしかない!とモチベーション高めで来たのであった。

仕事を納めてから下道で来ると、九州上陸は翌日の深夜になる。必然的に最初の山は福岡県だ。

今回は宝満山に登ることにした。特に理由はない。地図を見て、えいやっと決めただけである。

いくつかある登山口から、太宰府市の竈門神社を選んだ。

この竈門神社、竈門つながりで鬼滅の刃の舞台だとかなんとか言って宣伝してるが、あれは東京の話だ、関係あるのだろうか…?

宝満山は古来より霊山であり、最長や空海も登拝したという。中世以降は修験の山として信仰を集めた。往時の賑わいを伝える史跡が山中に点在している。

多くの人が登る山なので、道もよく整備されている。まだ年末なので人出は少ないが、年が明けたら登山者で賑わうのだろう。

岩がちな山で、山頂直下はちょっとした岩場だった。そこを登ると視界が開ける。福岡の市街地の向こうは玄界灘だ。

山頂には竈門神社の上宮があった。2022年最後のお参りをしておく。

山頂直下には野営場があり、無料開放されている。都会から人が押し寄せるような山ではすっかり見られなくなったが、九州や四国だと、まだまだこんな無料の野営場が残っている。無茶な使い方をすると早々に閉鎖されてしまうだろうから気をつけたい。

こうした美しい登山文化は、後の世代へ繋いでいきたいものである。

2022年12月