大マテイ山の謎

地図を眺めるのはとてもとても楽しく、時間を忘れて没頭してしまいます(特に仕事中)

そうして地図をしらみつぶしに眺めていると、しばしば不思議な地名を発見することになります。

ヌカザス山、ノーメダワ、フルコンバ、ハマイバ丸、大マテイ山…。

最初の三つは既に訪れました。今回は残り二つのうち、大マテイ山に登ります。ずーっと気になっていた山なのです。

不思議地名も由来を調べてみると、往々にしてありきたりだったりします。昔の人は地名にそんなに凝った名前は付けませんでしたから。

大マテイ山も「大迷い」「大惑い」の転訛だという説が広く流布しております。

しかし!マテイと聞いて思い浮かぶのは、第五天マティではないでしょうか!(違うか?)

人間を監視する職務に就いていた200名の天使たちは、人間の娘の美しさに見惚れ、禁を犯して地上に降り、それぞれ人間の娘を娶りました。

さらには、呪術、占星術、薬草、武器と戦争、化粧や宝飾品など、禁じられた知識も人間に伝えました。

天使と人間の娘が交わり生まれたのが巨人ネフィリムです。ネフィリムたちは人間の食料を食べ尽し、さらには共食いをして殺し合いを始めます。

そしてついに神の怒りを買い、ノアの方舟の大洪水へと続いていくのです。

この堕天使の一団グリゴリの中の、リーダーのシェムハザとリーダー格20名が、最後の審判の日まで閉じ込められている牢獄、それが第五天マティなのです。

おいおい、聖書と日本の山の名前は関係ないだろ?というご意見もあるかもしれません。

しかし、日本人の祖先は、遠く古のイスラエルから流れてきた、失われたイスラエル10支族だったともいいます。ヘブライ語由来の言葉や祭り、神事がいまに伝わっているともいいます。ダビデの星が刻まれた神社もあります。キリストの墓だってあります。

山の名前に、聖書に登場する天界の名が付けられていたとしても、さほど大きな驚きではないと思います。思いませんか?

ただ…「マテイ」はいいとして、なにが「大」なのかはもうちょっと考えないといけませんね…。

実際の大マテイ山の山頂は、広々として穏やかで気持ちのいいところでした。

こんなのどかなところこそ、罪を犯した堕天使たちが、最後の審判の日を待ち続けるのにふさわしい場所なのかもしれませんね。