カウントダウン山梨百名山 – 兜山 / 要害山 / 帯那山
こつこつ登ってきた山梨百名山も、残すところあと四座。
甲府市北部の低山四つなので、まとめて登ることもできなくはないけど、今回はこのうち三つだけにして、あとのひとつは取っておくことにしました。
まずは一番手前の兜山へ。
低い山から登っていって、最後はデポした自転車で一気に戻ってくる作戦です。
兜山を過ぎて、岩堂峠から少し進むと深草観音です。
どこまで信用していいのか不安になるハシゴを登っていくと、断崖に穴を穿った岩窟寺院があります。なんだかトルコかアルメニアあたりの僧院のような雰囲気。
ちょっと怖いハシゴを使わなくても、右側から巻いて登ることもできますが、この場合は、太めの人だと挟まってしまう穴を抜ける必要があります。
深草観音から先へ、穏やかな山道を登っていくと、要害山に着きます。
要害山は、甲府に居城を構えた武田家が、戦時の最終拠点として築いた詰城です。山頂付近には、お城の遺構があちこちに残っています。異説もありますが、武田信玄が産まれたのは、この要害山の山城でした。
展望もない地味な山なので、ここへ登ってくるのは、山城マニアか武田家マニアか山梨百名山挑戦者くらいです。
いったん舗装路へ降り、積翠温泉から再び山道へ入ります。
歩く人も少なく、目印もなく、踏み跡は薄いかまったく無いかで、ほぼバリエーションルートでした。トゲのある植物のヤブに阻まれたりもしました。
二時間ほど登って無線中継所へ出ると、あとは車も走れるくらいの広い道を歩いていけば帯名山へ到着します。
帯那山は、南側が大きく開けた、広々とした山頂でした。
車で山道を登ってくれば、駐車場からわずかの距離です。車を降りてすぐにこの眺めなら、なかなかお得な山頂ではないでしょうか。
少し北にあるほんとの山頂へも行きました。
これで99です。あとひとつは、まあいつでも行けるでしょう。
下山して、デポした自転車でぴゃーっと下りました。最後の登り返しは、押して歩きましたが…。