より速く、より深く – 大平山 / 石割山 / 鹿留山 / 杓子山 / 高座山

世の中には、信じられないような速さで山を歩く人がたくさんいます。トレランのように走るわけではなく、楽々歩いてるのに非常識に速いのです。

うらやましい。

もっと速く歩けたらなあって、いつも思います。もっと速ければ、もっと世界が広がるのに。

二十代前半までは、そこそこ速く歩けてました。あの頃は普通に歩いても、コースタイムの半分から60%くらいだったんじゃないかなぁ(遠い目)

それがいまでは、コースタイム通りでいっぱいいっぱいです。あの頃となにが違うかといえば、老化したってのは置いといて、なにかと装備が増えたのと、ずいぶん脂肪が付いて体重が増えたってところでしょうか。

体重は…、もうあの頃のようなガリガリ体型にもどることはないでしょうから、とりあえず装備を見直してみました。あの頃と違って、多少は金銭的にゆとりもあります。

若さはお金で買えませんが、装備はお金で買えるのです。

というわけで、トレランシューズを導入してみました。

いま履いてる登山靴も悪くはないのですが、やや重めなせいで、長距離を歩くと足がつかれてきます。それにスピードも出ません。しっかり安定した靴なので荷物が重い時にはいいですが、軽い荷物でさくさく日帰りするには少々頑丈すぎるのです。

早速、ニューシューズの試し履きをしてきました。

やっぱ、軽い靴は楽だなあ。

あの頃の自分には遠く及びませんが、昨日の自分には幾らか勝ってたのではないでしょうか。

山中湖から大平山、石割山、鹿留山、杓子山、高座山と歩いて鳥居地峠に到着したときは、まだお昼をちょっと過ぎたくらいでした。

いままでなら、薄暗くなりつつある時間帯に疲れ切って到着し、林道をとぼとぼ歩いてもどるところですが、まだまだ時間も気力も体力も残っています。なので、ここからバリルートを突破して街まで下山することにしました。

速く歩けば、世界が広がるのです。

街に下り、吉田のうどんのお店で遅めの昼ごはんをいただきます。

食べ終わって外へ出ると、店主が暖簾を片付けて店仕舞いし始めました。吉田のうどんのお店は、どこも閉店時間が早いです。もう少し遅ければ、うどん食べられませんでした。

速く歩くと、うどんも食べられるのです。

以前にも、トレランシューズで山登りしてた時期がありました。

そのシューズは、過酷な使い方をしたせいもありますが、半年ももたずにこわれてしまいました。いくら軽くて速く歩けるからといって、これじゃあCP悪すぎるだろと、その後はトレランシューズを敬遠していました。

その反省をふまえて、今回はしっかりした作りの物を選びました。トレランシューズとしては重めですが、普通の登山靴に比べればかなり軽いです。スピードレースに出場するわけではないので、これくらいが登山にはちょうどいいのかなと思います。

あの望月選手も履いているシューズってことで、はたしてこれを履いてちんたら山歩きしてていいのだろうかってのが悩みどころです。もし見かけても、走るんですか?的な質問はせずに、そっとしておいてください。

今年はこのシューズで、いままでの壁を越えて距離も時間ものばしていこうと考えています。