マウンテンホッピング in 西上州 – 笠丸山 / 桧沢岳 / 小沢岳

西上州は山と里が近い。集落を結ぶ道路が張り巡らされているので、沢の奥や峠まで車で行けてしまう。山頂直下が登山口だなんてこともあった。

2、3時間程度で登れてしまう山が多く、一日の行動時間としては物足りない。とはいえ縦走しようとすると、舗装路を延々と歩く羽目になる。そこで、車で移動しつつ近場の山をハシゴすることにした。これなら一日で三座は余裕で登れる。アイランドホッピングならぬ、マウンテンホッピングだ。

一座目は笠丸山に登る。西上州らしからぬ穏やかな登山道で、山頂まで1時間で着いた。

周囲の山々がよく見える。両神山はすぐわかるが、それ以外はなかなか同定が難しい。どちらを見ても山ばかりの山である。

ゆっくり歩いたにもかかわらず、行動時間2時間10分で下山した。

二座目の桧沢岳へ向かう。集落手前の駐車スペースまで車で20分、徒歩だと2時間以上かかるだろう。単調な山道の舗装路を歩いて移動するのはつらい。やはりここは車でホッピングが正解だ。

橋の脇の駐車スペースに車を停めて歩き出す。集落を抜けると登山口があった。

ここも西上州とは思えない、歩きやすい登山道である。

1時間で、祠のある山頂に着いた。この山も、どちらを見ても山ばかりだ。

さらに先にも山頂っぽいピークがあり、踏跡も付いていたので行ってみることにした。道はやや西上州らしくなり、ちょっとした岩場やザレた斜面もある。とはいえ、ほんの数分で到着したのは、特になんの表示もない、変哲のないピークであった。

踏跡はまだ続いていたが、この先はロープの必要そうな急斜面が見えていたので、ここまでにして引き返した。

祠のピークへもどり、周回コースで帰るために、来たのとは反対方向へ進んだ。そして数分で山頂に着いた。ほんとの山頂はこっちだったようだ。展望は無い。

ぐるっと周回して下山した。行動時間は2時間30分。

最後は小沢岳である。距離は近いのだが、車だと大きく迂回しなければならない。とはいえ30分で駐車場に着いた。徒歩でバリエーションルートを突破するよりはるかに速い。

集落手前の駐車場から歩き始める。道路は集落を抜けて椚峠まで続いており、椚峠には駐車場もあるのだが、道が荒れているらしく、少々手前からのスタートになる。

集落を抜けてすぐに、これは車では無理だとわかった。道は荒れているレベルではなく、完全に崩落している。歩く分には問題ないので、そのまま先へ進む。

椚峠からは登山道だ。こちらは打って変わってよく踏まれた歩きやすい道だった。

緩やかな登りを登っていく。開けた場所からは、稲含山の立派な山容が見える。

登山道に入ってからは1時間、林道も含めると1時間30分で山頂に着いた。マウンテンホッピング三座目に登頂だ。

1時間で駐車場までもどり、行動時間は2時間30分であった。

本日の登山時間、7時間10分。車の移動が50分。合わせると登山開始から下山まで8時間。

効率的に回れた気もするし、端折りすぎて印象に残りにくかった気もする一日であった。

2021年12月