登山 de ダイエット in 東丹沢

テントを張るのは標高が高ければ高いほど良いと信じている。なので基本的に平地でキャンプすることはない。会社には、仕事が終わると平地のキャンプに出かけ、テントを張ってビールを飲んで翌朝に帰ってくるって人がいるが、ひとりテントでビール飲むなら、飲み屋か家で飲んだほうがいいのにと思う。

ひとりではしない平地キャンプだが、誘われればその限りではない。この日は田代運動公園で、知ってる人、知らない人を合わせて何人だったか定かではないが、まあまあの人数のキャンプ会だった。記憶にあるのは焚き火が暖かかったこと。焚き火ってのは、なぜ何時間も眺めてられるのだろう。不思議だ。これが1/fゆらぎってやつか。焚き火の他には、鳥の丸焼きとかピザとかボルシチとか、いろいろやたらと飲み食いしたことを覚えている。

あれこれ飲み食いしたキャンプの翌朝、再びあれこれたっぷりの朝食をいただいた。

朝食後に解散となった。このまま帰宅する人もいれば、温泉へ行く人たちには誘われもしたが、飲んで食べて帰宅 or 温泉では健康によろしくない。キャンプ地にて複数人から「太い」と指摘を受けたおなかも、さらに太くなりそうだ。

そういうわけで、山にも登っておくことにする。無駄な抵抗かもしれないが、抵抗せずに易々とやられるわけにはいかないのだ。男には負けるとわかっていても… いや、まだだ。まだ終わらんよ…。

他に賛同者はいなかったので、ひとりで登る。とりあえずお手軽に田代運動公園から見えている山へ登ることにした。目の前に見えているのは、どうやら仏果山らしい。まずはあそこへ行こう。

舗装路を適当に進んで山の方へ向かい、登山口を見つけて登り始めた。

やっぱりなんだか体が重い。息が切れて汗が出る。最近は、ちょっと食べるとすぐに体重が増えて、なかなか落ちないんだよね。もう若くもないのでしかたないのだけど、それって悲しいよね。

一時間少々で山頂に到着した。

朝のうちはどんより曇ってたけど、登ってみれば青空だった。温泉組には、こんな天気なのに登るの?って言われたけど、このへんはやっぱ持ってるよな。まあ、ダイエットが目的なので、晴れてようが曇ってようが関係ないのだけど、それでももちろん晴れてくれてたほうがいい。そして、山は登ってみなくちゃわからない。

相模原市内がよく見えている。会社はどのへんだろう。

わりと近くに住んでるけどまったく縁のない街だった相模原に、仕事で通うことになって一年三ヶ月。なんだか不思議なものだ。

稜線を少し先まで歩いてみることにした。

冬枯れの山道に明るい日差しが降り注ぐ。

高取山に着いた。ここもなかなか眺めの良い山だ。そしてここにも仏果山と同様に、大きな展望塔が建設されていた。山頂にさらに20メートルくらいある展望塔を建てちゃうのって、どんな神経なんだろう。より高く、天へ近づく所存か。

高取山からは、宮ヶ瀬ダムへ降りて行く。

だいたいこういった低山だと、後半の樹林帯は飽きてきて退屈でダレる。今回もまさしくそうだ。あとは下るだけなので、たいしておもしろくもない。まだ歩くのかと、うんざりしながら下ることになる。

途中の見晴らしのいいところから宮ヶ瀬湖が見えた。これだけでも気分が晴れる。黙々と下るのに飽きてたので、しばらく座って湖を眺めた。

この辺り、東丹沢は山ビルが多いらしい。蒸し暑くてジメジメした梅雨の季節の雨上がりにまた来よう。ちゃんと塩を用意して。

さて、歩き続ければいつかは目的地に到着する。

宮ヶ瀬ダムには観光客がちらほらいた。ダムマニアはそれはそれでいいと思うが、一般的にはダムを観光してなにが楽しいのかよくわからない。一般的には山なんか登ってなにが楽しいのかよくわかってもらえないのと同じだ。

ダムの上から下まで降りるのにエレベーターを使った。なぜならそこにエレベーターがあったから、そして無料だったからだ。

エレベーターを降りると、車を停めたところまで一時間、舗装路を歩いてもどった。