祝達成、ぐんま百名山

こつこつ登ってきたぐんま百名山も残りひとつとなった。最後は高崎の観音山。そう、あの街から見える大きな白衣の観音様だ。

山というよりは寺、というか観光地なので、山の上まで車で行ける。参道入口前の駐車場は有料だったので、ほんの少しだけ下にある大きな無料駐車場に車を停めて歩いて行った。

参道を歩いて観音様へ向かう。参道に並ぶ土産物屋はどこも昭和のままだ。店員もお歳を召した方が多い。

なんとも侘び寂びのある風情だ。閉業してしまった店もちらほら見かける。

5分も歩いたら観音様に着いた。意外と観光客もいて賑わっている。

山梨百名山は挑戦する人も多いし達成者も多いが、ぐんま百名山はいまいち人気がない。しかし群馬にも良い山は多く、日本百名山は長野の30座、山梨の13座に次ぐ全国第三位の12座がある。他にも荒れ気味のマイナー山あり、地元民に人気の低山あり、観光地もありでバラエティ豊かである。

ぐんま百名山達成を記念して、せっかくなので観音様の胎内巡りもしておくことにした。

ケバケバしい仏像をひやかしながら急階段を登っていく。

観音様の肩のあたりが最上階だ。四方に小窓があり、町や山並みが見渡せる。

観音様が観音山の山頂というわけではない。観音様の外に出て、背後の祠から山頂へと登っていく。

階段を登っていくとすぐに山頂だった。山頂の中心は標柱ではなく「躍進」と名付けられた彫刻だった。

これで100だ。何年がかりでの達成だろう。思ったより時間がかかってしまったのは、縦走で一気に何座も登頂って山域はあまり無く、里からひとつひとつ登る山が多かったからだろうか。それぞれの山にそれぞれの思い出がある。普通に登山をしているだけでは出会わなかったであろう山を知ることができるのが、ローカル百名山のいいところだ。

山梨百名山四天王にならってぐんま百名山四天王を選ぶとすれば、阿能川岳、錫ヶ岳、景鶴山は当確として、あと一座はどこになるだろう。妙義山はデンジャラスだし皇海山は距離が長いが、どちらもよく整備はされている。個人的には高岩を推したい。山頂直下のチムニーだけとはいえ、あれはまあまあ怖かった。

山梨、多摩、ぐんまと来て、さて、次はどこの百名山を攻めようか。数えてみたところ、栃木48、信州67、静岡55、埼玉62、かながわ42と、どこも中途半端に登っている。

信州も静岡も栃木も楽しそうなんだけど、通うにはちょっと遠いんだよね…

2024年11月