千葉県民よ、千葉の山にも登りたまえ – 高宕山

若かりし頃は、ドライブといえば千葉だった。よく晴れた休日に海岸線を走り、新鮮な海の幸を食べるのは、定番デートのひとつだった。

最近はあまり千葉には行かなくなってしまった。登山がメインになるとなかなか行かない。隣の県とはいえ、東京の西の端から房総半島の先っぽまではけっこうな距離がある。山梨や群馬の山の方が近い。

千葉在住の登山愛好者は山が遠いと嘆くが、千葉にだって山が無いわけではない。千葉県民の登山愛好者はもっと千葉の山に登るべきだと思う。地元の山に登らない登山者は、つまらない登山者になってしまうのではないだろうか。しかし、千葉の山に積極的に登っている千葉県民登山愛好者に出会ったことがない。みんな遠い遠いと嘆きつつ、八ヶ岳や北アルプスへ行ってしまう。

そこで、私が代わりに登りに来た。今回登るのは、房総半島の中央に位置する高宕山だ。

お昼ごろに登山口に到着すると、十数台の車が停まっていた。千葉県民も思ってたよりは千葉の山に登るようだ。

道中で出会う登山者の中には、登山ウェアではなく街中を歩くみたいな格好の人もちらほらいた。まあ、それで十分である。やはりガチ登山者は、千葉の山にはあまり来ないらしい。

1時間ほど登った山中にある高宕観音は、岩にめり込むように建てられていて、なかなかカッコいい。岩に穿った通路を歩いて周りを一周することもできる。

高宕観音を過ぎるとほどなくして山頂だ。

標高は330m。高尾山よりだいぶ低いが、海も見えて、晴れていたら気分良さそうな山頂だった。

千葉県民のみなさん!千葉にもまあまあ良い山はありますよ!

2023年2月