二日酔いでも寝坊しても登れる山を探しておくべし – 倉岳山 / 高畑山
狂乱の忘年会の翌朝、目を覚ますと窓の外がうす明るい。
ぼーっとした頭で昨夜のできごとを思い出そうとするも、宴会後半から帰宅して寝るまでの記憶がほとんどない。
気だるい体をなんとか起こして窓の外を見てみる。
夜明けの空には雲ひとつなく、西側のビルの向こうには朝日に照らされた富士山の白い頂がくっきりと見えていた。
行くか…。
夜明けとともに目覚めるなんて、山へ行くには完全な出遅れだ。とはいえ、中止にして家で寝てるのも退屈だしもったいない。あとで絶対に後悔する。
登山口まで短時間で着けて、あまりロングではないコースをと考え、大月市の倉岳山と高畑山へ登ることにした。中央線の駅からも登れるけど、家から最寄り駅まで歩くのもだるいので、車で座って行くことにする。
ふうふう言いながら稜線まで上がり、ほどなくして倉岳山の山頂へ。空気がスッキリ冷えていて、富士山がパキッと見えている。
やっぱ来てよかったな。
このあたりなら、うちから1時間ほどで登山口に着ける。休み前に飲み会があって朝早く出れないことは、これからも多々あるだろうから、出遅れてもサクッと行けるところをいくつかピックアップしておかなきゃ。奥多摩だとけっこう登り飽きちゃったけど、大月か道志なら新鮮だし。
そうすれば、部屋の窓から雲ひとつない青空を見上げて、あ〜あってため息つく日も減るでしょう。
稜線をさらに進んだ高畑山からも、富士山くっきり見えてました。
あまりにいい天気で、調子もだんだん上がってきたし、このまま九鬼山まで行っちゃおうかとチラッと考えたけど、そうするとまた12時間コースで、暗い中とぼとぼ舗装路を歩いてもどってこなきゃいけなくなるので、ここまでにしておきます。あんまり調子に乗り過ぎるのもアレなんで。
天気いいのにもう降りるのか、もったいないなって思いながら下山。
明るいうちに温泉に入ってのんびり。
たまには、こういうゆる〜い山もいいよね。
ていうか、一般的にはこういうのが普通だったりするのかもね。