2017年1月の雲取山
2017年の山として絶賛売り出し中の標高2017.1mの雲取山に、2017年1月に登ってきました。
西暦と同じ標高の山をその年の山とか言っちゃうのは、なんだかなとは思いますが、流行りものなので乗っかっておきます。
何年か前の冬、胸まで雪に埋もれて14時間かけてピストンした雲取山も、この日は予想外に雪が無く、すっかり春山な登山道でした。
噂の新標柱の実物をようやく見ることができました。
2017mの山頂にあるのは不自然なほど立派な「石碑」です。モノリスなどと揶揄されてますが、想像してたよりは小柄でした。とは言え、やり過ぎなのは間違いありません。雲取山だけでなく七ツ石山や鷹ノ巣山、六ツ石山にも同様の「石碑」が建てられているそうです。
この石製標柱もたいがいですが、それよりも山頂の最も見晴らしのいい一等地に敢然と立ちふさがるもう一本の柱の方が、勘弁してくれよ感が強いです。あまりに立派でトーテムポールかと思いました。大きな文字ででかでかと「西暦二千十七年記念」とか書いてあります。これはちょっと恥ずかしいですね。来年以降もずっとこの地に立ち続けるのでしょうか。うーん。
2017年が雲取山の年なら2018年はどこ?と思い調べてみましたが、どうやら2018mの山ってないみたいです。ヤブ山とかちょっとしたコブとかならあるかもしれませんが、山名が資料に載ってるような山の中では見つけられませんでした。
一番近そうなのは2020年の於呂倶羅山でしょうか。その後は2021年の桧横手山、2024年の荷鞍山、2025年の北股岳と続きます。どれもいまいちマイナー山ですね。メジャー山としてはようやく2026年に仙ノ倉山が登場します。2029年のこれもマイナーな南アルプスの鞍掛山の後は、2030年代にはメジャー山がいくつか控えています。乾徳山、王ヶ頭、岩木山、和名倉山、鳥甲山、西吾妻山などなど。
その時にはまた、今年の山なんて言っちゃって盛り上がるのでしょうか。盛り上がるのはけっこうですし、乗っかって楽しんじゃった方がいいって主義ですが、山頂のでっかい記念碑だけはご遠慮していただけたらなと切に願うのでありました。