多摩川源流へ
東京都水道局が整備する「水源地ふれあいの道」のうち、作業平から笠取山への登山道は「源流の道」と名付けられています。
「源流の道」の名の通り、笠取山の山頂直下には多摩川の始まりの場所があります。水干と呼ばれるこの地の雫が、やがては多摩川となり太平洋となるのです。
この流れに乗っていけば、うちまで帰れるんだなあと思いながら、沢沿いの道を登りました。
実際には奥多摩湖のダムで堰き止められますけどね。
山頂へ向かう登山道の脇の小さな丘が「小さな分水嶺」です。
その名の通り小さな丘ですが、この丘に降り注いだ雨のひと雫ひと雫が、あるものは西に流れて富士川となり、あるものは東に流れて荒川となり、またあるものは南に流れて多摩川となっていくのです。
この小さな丘に降り注いだ雨が、やがては大きな流れとなって海へと注ぐなんて、やっぱり自然は雄大だなあとしみじみ思いました。
2014年5月