檜峯神社
幹線道路を外れ、車一台がやっと通れる細い道で集落を抜け、つづら折りの林道を延々と登っていくと、行き止まりの山の中に檜峯神社はあります。
近隣に民家はなく、ひっそりと静か。
大栃山、神座山、釈迦ヶ岳に周囲を囲まれた山の中腹にポツンと佇んでいます。
人里離れた山の中とは思えない立派な神社です。
境内の案内板を見ると、雄略天皇即位十二年に国幣を賜わり…とありました。
雄略天皇!!倭の五王の時代じゃないですか!!
聖徳太子より150年くらい前の時代ですよ。
国幣を賜わるというのがどういう意味なのかいまいちわかりませんが、とにかく太古の昔に遡る謂れがあるのですね。
神社の建立は天正十七年(1589年)だとのこと。豊臣秀吉が全国統一を成し遂げ、ようやく戦国時代も終わりを告げようかというころですね。
まあ、現存の建物は当時のものではないでしょうが、それでもそれなりの時代を経過しているように見えました。
こんな神社があちこちに、それもけっこう雑な扱いで残ってるのが日本で吃驚するところ。普通の国だったら世界遺産候補でもおかしくありません。
あまり訪れる人が多いとは思えない神社ですが、駐車場にはトイレも完備されていました。
そして駐車場の横は、なんとキャンプサイト。炊事場には水場もあり、霊験あらたかだという湧き水がじゃんじゃん流れてました。
神座山というのが、神社と関係ある山なのかなと思いましたが、山頂はなんの変哲もない小ピークでした。
釈迦ヶ岳山頂が、檜峯神社の奥社のようです。
確かにこのあたりでは、ひときわ目立つトンガリピークですからね。やっぱ奥社にするならあそこでしょう。